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マンション価格の推移を時代別に図解|バブル期・2000年代・リーマン後・2020年代を首都圏と近畿圏で

首都圏の新築マンションはバブル期の6,123万円(1990年)を2021年に超え、2025年は9,182万円。近畿圏はバブル期の5,552万円(1991年)にまだ届いていません。
この記事は、新築マンションの平均価格を「バブル前」「バブル期」「崩壊後の停滞」「2000年代のミニバブルとリーマンショック」「金融緩和期」「2020年代」の6つの時代に分けて棒グラフにしたものです。載せている数字は、不動産経済研究所などが公表し、2026年9月時点で確認できたものだけに絞っています。確認できなかった年は、無理に埋めずに空けています。

まず2枚で

首都圏 新築マンション 年間平均価格(不動産経済研究所)
6,123万円 → 9,182万円
バブル期ピーク(1990年) → 最高値(2025年)。1.5倍
近畿圏
5,552 → 5,328万円
1991年(バブル期ピーク) → 2025年
戸当たり価格はまだバブル期の下
全国
1,086 → 5,121万円
1973年 → 2022年
50年で4.7倍
首都圏は1都3県、近畿圏は2府4県で、その年に発売された新築分譲マンションの平均価格です。全国の1973年は不動産経済研究所の「全国マンション市場50年史」による調査初年の値です。

全国平均は50年で約4.7倍になりました。ただし、この50年は右肩上がりだったわけではありません。首都圏は1990年の6,123万円から2000年代前半には4,000万円台前半まで下がり、そこから20年かけて元の水準に戻り、さらに上へ抜けました。近畿圏は下げ幅が大きく、まだピークに戻っていません。以下、時代ごとに見ていきます。

首都圏:時代ごとの平均価格

首都圏 新築マンション 年間平均価格の推移(時代の節目の年だけ抜き出し)
単位:万円。1990年代後半〜2000年代前半は年ごとの値が確認できなかったため、公表資料に記載のある「4,000〜4,200万円台」を幅で示しています。
年間平均価格 バブル期ピーク/最高値 幅で示した時期
1990年バブル期ピーク
6,123
1990年代後半
〜2000年代前半崩壊後の停滞期
4,000〜
4,200台
2009年リーマン翌年
4,535
2015年金融緩和期
5,518
2019年
6,137
2021年バブル期超え
6,260
2022年
6,288
2023年
8,101
2024年
7,820
2025年最高値
9,182
09,182万円
出典:不動産経済研究所「首都圏 新築分譲マンション市場動向」各年。1990年代後半〜2000年代前半の幅は、同研究所の長期データを引用した複数の解説記事の記述によります。

1970年代〜1980年代前半バブル前

不動産経済研究所が調査を始めた1973年、全国の新築マンション平均価格は1,086万円でした。この時代の首都圏の年ごとの平均価格は今回確認できなかったため、グラフには載せていません。

1986〜1991年バブル期

首都圏の平均価格は1987年に前年比29.8%、1988年に32.8%という上がり方をし、1990年に6,123万円でピークをつけました。東京カンテイの坪単価データでは、東京都の新築マンションは1985年から1990年の5年間で2.65倍、神奈川県で2.64倍です。この6,123万円が、その後30年にわたって「バブル期の水準」として参照される数字になります。

1992年〜2005年ごろ崩壊後の停滞期

1991年から下落が続き、1990年代後半から2000年代前半は4,000〜4,200万円台でほぼ横ばいでした。ピークから3割以上安い水準が10年近く続いたことになります。「マンションは買った瞬間に値下がりする」という感覚が定着したのはこの時代です。

2006〜2009年ミニバブルとリーマンショック

2006年から2008年にかけて首都圏の価格は4,800万円近くまで上がり、「ミニバブル」と呼ばれました。2008年秋のリーマンショックで新興デベロッパーの破綻が相次ぎ、2009年の平均価格は4,535万円(中央値4,150万円)に下がります。上がったといってもバブル期の6,123万円には遠く、下がったといっても2000年代前半の水準に戻った程度の振れ幅でした。

2013〜2020年金融緩和期

2013年からの大規模な金融緩和で住宅ローン金利が下がり、価格は再び上向きます。2015年に5,518万円、2019年に6,137万円と、バブル期ピークまであと一歩の水準に戻りました。2020年は6,083万円と足踏みしています。

2021年〜バブル期超えと2020年代の急騰

2021年に6,260万円となり、年間平均として初めて1990年を上回りました。2022年は6,288万円、2023年は都心の超高額物件の発売が集中して8,101万円(前年比28.8%)に跳ね、2024年は7,820万円にいったん戻ったあと、2025年は9,182万円で最高値を更新しています。2025年の㎡単価は139.2万円で、発売戸数は1973年の調査開始以来もっとも少なくなりました。価格が上がり、売り出される戸数は減っているのが2020年代の首都圏です。

平均価格は「売り出された物件の顔ぶれ」で動きます。2023年の急上昇や2024年の反落は、数億円の物件が何戸出たかに左右されています。実際、2019年の平均6,137万円に対し中央値は5,399万円、2009年の平均4,535万円に対し中央値は4,150万円で、平均は中央値より一貫して高く出ます。「自分が買う価格帯の相場」を見るときは、平均より中央値や㎡単価のほうが実感に近くなります。

近畿圏:時代ごとの平均価格

近畿圏 新築マンション 年間平均価格の推移(確認できた年のみ)
単位:万円。2府4県で発売された新築分譲マンションの平均
年間平均価格 バブル期ピーク
1991年バブル期ピーク
5,552
2005年停滞期
3,164
2015年金融緩和期
3,788
2022年
4,635
2023年
4,666
2024年1991年以来の高値
5,357
2025年
5,328
05,552万円
出典:不動産経済研究所「近畿圏 新築分譲マンション市場動向」各年(2024年・2025年の年間まとめ、2022年・2023年は報道各社の引用値)。1990年代後半〜2000年代前半、2008年前後の年ごとの値は今回確認できなかったため載せていません。

近畿圏の形は首都圏と似ていますが、谷が深く、回復が遅いのが違いです。

東京23区:直近10年で2倍

東京23区 新築マンション 年間平均価格(2015〜2025年)
単位:万円。2016〜2018年は今回確認できなかったため空けています。
5,000 1億 6,732 2015 7,286 2019 7,712 2020 8,293 2021 8,236 2022 11,483 2023 11,181 2024 13,613 2025 オレンジ:初めて1億円を超えた年/最高値
出典:不動産経済研究所「首都圏 新築分譲マンション市場動向」各年の東京23区の値(2015年はセットライフエージェンシーによる同研究所データの集計、2019〜2022年は報道・解説記事の引用値)。

23区は首都圏全体より一段早く、一段大きく動いています。2015年の6,732万円から2021年には8,293万円と8,000万円台に乗り、2023年に1億1,483万円で年間平均として初めて1億円を超えました。2025年は1億3,613万円(前年比21.8%)、㎡単価は210.9万円です。㎡単価で見ると、2014年の87.3万円から2024年の171.0万円へと10年で約2倍になっています。

23区の平均1億3,613万円は「23区で売られた新築の平均」であって、「23区で家を買う人の平均」ではありません。都心3区の数億円の物件が平均を押し上げています。城東・城北エリアや中古マンションまで含めると価格帯はまったく違うので、この数字だけで「もう買えない」と判断しないでください。

大阪市:うめきたで平均が跳ねた2024年

年大阪市の新築マンション背景
2013→2022年大阪都心の価格指数 +82%(関西圏全体は+59%)ニッセイ基礎研究所の新築マンション価格指数。都心の伸びは東京都心と同じ水準
2023年平均 4,202万円全国平均5,911万円より安い。投資用のコンパクト物件の比率が高いため
2024年平均価格 前年比+45.7%、㎡単価+29.3%うめきた再開発「グラングリーン大阪」で最高25億円の住戸が発売され、平均を押し上げた。12月単月の大阪市平均は5,692万円
2025年専有面積を小さくして価格を抑える動き近畿圏全体の戸当たり価格は0.5%下落、㎡単価は5.1%上昇

大阪市の数字は、首都圏や23区とは読み方を変える必要があります。大阪市の新築供給は投資用のワンルーム・コンパクト物件の比率が高く、それが平均価格を低めに見せてきました。2023年の4,202万円が全国平均を下回っていたのはそのためです。逆に2024年はうめきたの超高額物件が一気に発売され、平均が前年比45.7%も跳ねました。大阪市の「平均価格」は、その年に何が売られたかで大きく振れるので、単年の数字より価格指数や㎡単価で傾向を見るほうが安全です。

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よくある質問

首都圏の新築マンション価格はバブル期を超えていますか?

超えています。不動産経済研究所の年間平均で、バブル期のピークは1990年の6,123万円でした。2021年に6,260万円となって初めてこれを上回り、2023年に8,101万円、2025年には9,182万円と最高値を更新しています。ただし平均価格は超高額物件の供給が多い年に押し上げられるため、中央値や㎡単価もあわせて見る必要があります。

近畿圏の新築マンション価格はバブル期を超えていますか?

戸当たりの平均価格ではまだ超えていません。近畿圏のバブル期ピークは1991年の5,552万円で、2024年の5,357万円は「1991年以来の高値」という位置づけです。2025年は5,328万円と前年をわずかに下回りました。一方で㎡単価は2025年に95.3万円となり、1973年の調査開始以来の最高値を5年連続で更新しています。

東京23区の新築マンション平均価格が1億円を超えたのはいつですか?

年間平均で初めて1億円を超えたのは2023年で、1億1,483万円でした。2024年は1億1,181万円、2025年は1億3,613万円です。2015年の6,732万円と比べると、10年でおよそ2倍になっています。

平均価格が前年より下がった年は、マンションが安くなったということですか?

そうとは限りません。平均価格はその年に発売された物件の顔ぶれで大きく動きます。首都圏の2024年(7,820万円)は前年の8,101万円を下回りましたが、これは2023年に都心の超高額物件が集中して発売された反動も含んでいます。値動きを見るときは、平均価格だけでなく中央値や㎡単価、同じ条件の物件の価格指数もあわせて確認してください。

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監修:おうち
宅地建物取引士。物件調査・購入諸費用・売却収支の試算を専門領域とし、Sonaure を開発・監修。運営者情報を見る

※ 本記事の価格は、各機関が公表した「その年に発売された新築分譲マンションの平均価格」であり、2026年9月時点で公表資料または報道で確認できた値のみを掲載しています。年ごとの値が確認できなかった時期は、幅または空欄で示しています。平均価格は発売物件の構成(立地・面積・価格帯)に大きく左右されるため、個別の物件の価値や将来の価格を保証するものではありません。首都圏=東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県、近畿圏=大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県。中古マンションの価格は含みません。売却時の税務は個別の事情で変わるため、税理士等の専門家にご相談ください。
参考:不動産経済研究所「首都圏 新築分譲マンション市場動向」「近畿圏 新築分譲マンション市場動向」各年の年間まとめ・「全国マンション市場50年史」(2023年11月)/東京カンテイ「新築・築10年中古マンションの坪単価推移(首都圏・近畿圏)」/ニッセイ基礎研究所「新築マンション価格指数でみる関西圏のマンション市場動向」/日本経済新聞・東京新聞の各年報道/国土交通省「不動産価格指数」(中古を含む価格動向の確認用)