ホーム › 不動産に関する有益情報 › マンション価格の推移を時代別に図解
全国平均は50年で約4.7倍になりました。ただし、この50年は右肩上がりだったわけではありません。首都圏は1990年の6,123万円から2000年代前半には4,000万円台前半まで下がり、そこから20年かけて元の水準に戻り、さらに上へ抜けました。近畿圏は下げ幅が大きく、まだピークに戻っていません。以下、時代ごとに見ていきます。
不動産経済研究所が調査を始めた1973年、全国の新築マンション平均価格は1,086万円でした。この時代の首都圏の年ごとの平均価格は今回確認できなかったため、グラフには載せていません。
首都圏の平均価格は1987年に前年比29.8%、1988年に32.8%という上がり方をし、1990年に6,123万円でピークをつけました。東京カンテイの坪単価データでは、東京都の新築マンションは1985年から1990年の5年間で2.65倍、神奈川県で2.64倍です。この6,123万円が、その後30年にわたって「バブル期の水準」として参照される数字になります。
1991年から下落が続き、1990年代後半から2000年代前半は4,000〜4,200万円台でほぼ横ばいでした。ピークから3割以上安い水準が10年近く続いたことになります。「マンションは買った瞬間に値下がりする」という感覚が定着したのはこの時代です。
2006年から2008年にかけて首都圏の価格は4,800万円近くまで上がり、「ミニバブル」と呼ばれました。2008年秋のリーマンショックで新興デベロッパーの破綻が相次ぎ、2009年の平均価格は4,535万円(中央値4,150万円)に下がります。上がったといってもバブル期の6,123万円には遠く、下がったといっても2000年代前半の水準に戻った程度の振れ幅でした。
2013年からの大規模な金融緩和で住宅ローン金利が下がり、価格は再び上向きます。2015年に5,518万円、2019年に6,137万円と、バブル期ピークまであと一歩の水準に戻りました。2020年は6,083万円と足踏みしています。
2021年に6,260万円となり、年間平均として初めて1990年を上回りました。2022年は6,288万円、2023年は都心の超高額物件の発売が集中して8,101万円(前年比28.8%)に跳ね、2024年は7,820万円にいったん戻ったあと、2025年は9,182万円で最高値を更新しています。2025年の㎡単価は139.2万円で、発売戸数は1973年の調査開始以来もっとも少なくなりました。価格が上がり、売り出される戸数は減っているのが2020年代の首都圏です。
近畿圏の形は首都圏と似ていますが、谷が深く、回復が遅いのが違いです。
23区は首都圏全体より一段早く、一段大きく動いています。2015年の6,732万円から2021年には8,293万円と8,000万円台に乗り、2023年に1億1,483万円で年間平均として初めて1億円を超えました。2025年は1億3,613万円(前年比21.8%)、㎡単価は210.9万円です。㎡単価で見ると、2014年の87.3万円から2024年の171.0万円へと10年で約2倍になっています。
| 年 | 大阪市の新築マンション | 背景 |
|---|---|---|
| 2013→2022年 | 大阪都心の価格指数 +82%(関西圏全体は+59%) | ニッセイ基礎研究所の新築マンション価格指数。都心の伸びは東京都心と同じ水準 |
| 2023年 | 平均 4,202万円 | 全国平均5,911万円より安い。投資用のコンパクト物件の比率が高いため |
| 2024年 | 平均価格 前年比+45.7%、㎡単価+29.3% | うめきた再開発「グラングリーン大阪」で最高25億円の住戸が発売され、平均を押し上げた。12月単月の大阪市平均は5,692万円 |
| 2025年 | 専有面積を小さくして価格を抑える動き | 近畿圏全体の戸当たり価格は0.5%下落、㎡単価は5.1%上昇 |
大阪市の数字は、首都圏や23区とは読み方を変える必要があります。大阪市の新築供給は投資用のワンルーム・コンパクト物件の比率が高く、それが平均価格を低めに見せてきました。2023年の4,202万円が全国平均を下回っていたのはそのためです。逆に2024年はうめきたの超高額物件が一気に発売され、平均が前年比45.7%も跳ねました。大阪市の「平均価格」は、その年に何が売られたかで大きく振れるので、単年の数字より価格指数や㎡単価で傾向を見るほうが安全です。
平均価格が上がると、仲介手数料や登記費用などの諸費用も連動して増えます。物件価格を入れるだけで、諸費用の概算をその場で確認できます(登録不要・無料)。
購入諸費用シミュレーションを使う →超えています。不動産経済研究所の年間平均で、バブル期のピークは1990年の6,123万円でした。2021年に6,260万円となって初めてこれを上回り、2023年に8,101万円、2025年には9,182万円と最高値を更新しています。ただし平均価格は超高額物件の供給が多い年に押し上げられるため、中央値や㎡単価もあわせて見る必要があります。
戸当たりの平均価格ではまだ超えていません。近畿圏のバブル期ピークは1991年の5,552万円で、2024年の5,357万円は「1991年以来の高値」という位置づけです。2025年は5,328万円と前年をわずかに下回りました。一方で㎡単価は2025年に95.3万円となり、1973年の調査開始以来の最高値を5年連続で更新しています。
年間平均で初めて1億円を超えたのは2023年で、1億1,483万円でした。2024年は1億1,181万円、2025年は1億3,613万円です。2015年の6,732万円と比べると、10年でおよそ2倍になっています。
そうとは限りません。平均価格はその年に発売された物件の顔ぶれで大きく動きます。首都圏の2024年(7,820万円)は前年の8,101万円を下回りましたが、これは2023年に都心の超高額物件が集中して発売された反動も含んでいます。値動きを見るときは、平均価格だけでなく中央値や㎡単価、同じ条件の物件の価格指数もあわせて確認してください。
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Sonaureの購入諸費用計算を見る →※ 本記事の価格は、各機関が公表した「その年に発売された新築分譲マンションの平均価格」であり、2026年9月時点で公表資料または報道で確認できた値のみを掲載しています。年ごとの値が確認できなかった時期は、幅または空欄で示しています。平均価格は発売物件の構成(立地・面積・価格帯)に大きく左右されるため、個別の物件の価値や将来の価格を保証するものではありません。首都圏=東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県、近畿圏=大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県。中古マンションの価格は含みません。売却時の税務は個別の事情で変わるため、税理士等の専門家にご相談ください。
参考:不動産経済研究所「首都圏 新築分譲マンション市場動向」「近畿圏 新築分譲マンション市場動向」各年の年間まとめ・「全国マンション市場50年史」(2023年11月)/東京カンテイ「新築・築10年中古マンションの坪単価推移(首都圏・近畿圏)」/ニッセイ基礎研究所「新築マンション価格指数でみる関西圏のマンション市場動向」/日本経済新聞・東京新聞の各年報道/国土交通省「不動産価格指数」(中古を含む価格動向の確認用)